グローランサ備忘録

グローランサ関係の小ネタ記事の保管場所

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

1627年から1629年にかけての「革命」

その間にドラゴン・パスで起こったことは、グローランサの歴史の中でも最も大きな革命であった。当初、サーター王国は崩壊寸前で、部族間の争いで自らを引き裂く勢いだった。しかし、1629年の終わりには、ドラゴン・パスと旧聖王国を支配する勢力を確立した。…

ルナー軍の組織についての覚書

Martin Helsdonが『Armies and Enemies of Dragon Pass』でより詳しく取り上げているのは承知しているが、ルナー部隊をゲームに登場させたいライターやGMのために、いくつか覚書きを。 ルナー軍のハートランド軍団のほとんどは、25人の兵士を列隊 *1 として…

フレーラー・アマーリ

ギョベクリ・テペ *1 が再び話題になっているが、これはグローランサでそれに相当する、グローランサの「第一神殿」であるフレーラー・アマーリ *2 。について話す良い機会だと思った。フレーラー・アマーリは、神々の時代にエネラリ族が“植物の王”フラマル…

RQGのキャンペーンをするなら何処で?

ご存知のように、ドラゴン・パス/聖王国/プラックスの出身地が、RQGのデフォルトです。これらは、昔のボードゲーム「白い熊と赤い月」、「遊牧民の神々」、そして未完の「運命と死の支配者」で探索された地域だ。ここは英雄戦争の震源地であり、文化の重要…

ルナーの神々

Katrin Dirimによる、もう一つの *1 Work in Progress。これは様々なルナーの神々の関係を示している。知らない人にはちょっとした驚きがあり、鋭い人には様々な秘密がわかるのではないだろうか。 アーティスト、Katrin Dirim Q: テクニカルな質問。グラマ…

ドラゴン・パスの動植物相

植物相 非人間たちによる占領が行われていた頃、のちにサーターとなる地域にはエルフの森が点在していた。これらは主にイエローパインの森 *1 で、ブナ、シーダー*2 、ベイマツ *3 、ナラ、シロトウヒ *4 、そしてレッドウッド *5 の木立が注意深く守られて…

ルナー帝国のオーランス弾圧について

ご存知の通り、ルナー帝国は可能な限り特定のカルトを弾圧しようとしている。その筆頭はもちろんオーランスだが、ストーム・ブル、ユールマル、マスターコス、ヒミール、イノーラ、ヴァリンド、ゾラーク・ゾラーンなども公式に嫌悪されているカルトである。…

マルキオン教徒について考える際の注意点をいくつか

特定の好き嫌い マルキオン教徒は一般的には神々に不信感を抱いている。マルキオン教は祖先崇拝の流れが強く *1 、マルキオン教徒は祖先を神々を凌ぐほどの力を持たせたり、あるいは神々を単なる超人的な英雄や国をまたぐ祖霊 *2 に貶めたりしてきた。神々へ…

マルキオン教の魔道について

マルキオン教徒は、「ルーン」(蛮族からは神として崇拝されている)を創造した見えざる神を尊崇する。ルーンが他のルーンと組み合わされて、より小さなルーンが創造された。これらの小さな創造物のひとつである建国者マルキオンは、見えざる神の法則を人間…

アイオロス派(ヒョルトランドの暗黒異端派)

アイオロス派マルキオン教は、見えざる神を最高の創造主として礼拝する。彼は源であり、驚異の卵であり、唯一者である。見えざる神は、13(8つのパワーと5つのエレメンタル)の頭と4本の腕を持つ年老いた神として描かれることもある *1 。武器は持たず、代わ…

アーカット主義

初期のマルキオン教は、犠牲を捧げる儀式、魔道のテクニックや呪文、律法上の戒律、哲学的な思索などから構成されていたと考えられている。後にフレストル主義は初期マルキオン教の合理主義や哲学的要素を維持しつつ、新しい哲学的な流派を発展させた。その…

魔道

では、魔道についてお話しよう。まず明らかなのは、「他の魔術システムとは大きく異なる」ということだ。精霊魔術では、あなたが意識を集中する(焦点具を通して)方法を知っている精霊がいる。そしてそれはその精霊ができる範囲で効果を発揮する(剣を鋭く…

フレストルの道——騎士道

フレストルの道は太陽暦2年にセシュネラの地で始まったが、その重要性はそれが分離した文化、ブリソスに由来する。この先史時代の文化は大暗黒よりずっと前に始まっており、グローランサの西方文化のルーツである。 ブリソスの古代種族は、その父であり創設…

エシルリスト卿

みんなが喜びそうなノートをもっと。今回はエシルリスト卿について。 エシルリストはフレストルの生まれ変わりと考える人もいる。エシルリストはフレストルのクエスト *1 の途中でフレストルその人と遭い、地獄を荒らし、莫大な戦利品と2600頭の黒馬の魔物の…

魔道のRQG実装計画

私は魔道実装についてたくさん計画している。しかし、魔道がランカー・マイやイリピー・オントールの遊び道具以上のものになるまで *1 は、一連の「汎用」魔道呪文 *2 をリリースする意味はないと考えている。 魔道は知的で魔術的な活動である。魔道士にとっ…

"カルト "としてのマルキオン教

ゲームのなかのマルキオン教を考えるにあたって、まずは「カルト」としてのマルキオン教とはどういうものかを考えることから始めるべきかもしれない。つまり、見えざる神への礼拝で何が行われているのか、誰がそれを主宰しているのか、などについてである。 …

フレストルの「カルト」

フレストルは、秘密の番人の最後の一人であるフローラー王とゼメラの息子で、西方の偉大な英雄であり、神々の時代に生まれた「高みに至った男」 *1 である。大暗黒の時代、フレストルは未知の神に祈った。その神は「悪魔」を打ち滅ぼし、「曙」をもたらすた…

アーグラスと大荒野

禿鷹の地の向こうには、広大なジェナートの荒野が広がっている。禿鷹の地は乾燥した悪地だが、大荒野には草原や潅木地が広がっている。ルナーは禿鷹の地に渡った部族は死へと向かうと確信していたが、現実にはおそらくプラックス人全体の3分の2が大荒野地方…

新パヴィス総督ハルシオン・ヴァル・エンコース

周知のように、1610年、新パヴィスはルナー軍の前にたった一日で失陥し、包囲者に門戸を開放した。暴動が起きたが、首謀者は捕らえられ殺された。抵抗する者は組織的に虐殺され、または即座に処刑された(あなたの解釈による)。イェルマリオの支配者一族と…

新パヴィスのアーグラス時代

1625年現在、新パヴィスの定住人口は約5150人であり、サーター人の都市としてはボールドホームに次ぐ。また、大廃都内には1500人が住んでいる。パヴィス郡全体では約2万5500人の定住者がおり、サーターの最大部族人口の2倍以上である。常に5000人から1万5000…

新パヴィス王アーグラス

1625~26年頃のパヴィスとプラックスについて、少し考えてみた。ご存知のように、新パヴィスには国王“白い雄牛の”アーグラスがおり、白い雄牛のカルト、新パヴィス王立守備隊、サーター人、狼の海賊の冒険者、傭兵たちに支えられている。新王の主な富の源泉…

“白い雄牛の”アーグラス

1625年までには、プラックス人の約20人に1人が白い雄牛の結社に従っていた。もちろん、これは部族によって異なる。バイソン族とハイ・ラーマ族が最も多く、10人に1人近くが白い雄牛を信仰しており、セーブル族がそれに次いだ(ただし、ポル・ジョニが最も高…

ボールドホーム占領とルナーの財宝庫

新しい昇月の寺院は属領地の魔法と宗教の中心となる予定だったが、ボールドホームは依然としてルナーの行政中心地であった。 ドラゴン・パスの地方総督 *1 (ユーグリプタス、ファザール、タティウス)は、その地における赤の皇帝の代理人として、属領地総督…

ボールドホーム 青銅職人ギルド

ボールドホームの青銅職人ギルドは、銅を錫(どちらも主にエスロリアやターシュから隊商で運ばれてくる)を合金にして窯で精錬し、青銅を溶かして鋳型に流し込む作業をおこなっている。鋳造された青銅器は、磨き、研ぎ、接合、装飾などの仕上げが行われる。…

ボールドホーム

ボールドホーム ボールドホームは他のグローランサの居住地よりもはるかに多様で国際的な都市である。“冒険者”オーランスのカルトの若い未婚の戦士、各地からやってきた隊商や商人、ベテランのヒューマクト信徒の戦士、蛇を連れた大地信仰の女、刺青をした陽…

1627年までのアーグラスの生涯を簡単にまとめてみた

基本的なストーリーはこうである。『アーグラスは少年時代にプラックスに追放された。彼はバイソン族に奴隷として連れて行かれたが、奴隷となっているあいだに白い雄牛の精霊を見つけ、解放した。白い雄牛はストーム・ブルの息子/ワッハの兄弟で、プラック…

1625年・ボールドホームの解放

「真竜の目覚め」の後、ドラゴン・パス全域は混乱に陥った。レルギウス・カシウス*1 はベリル・ファランクス 300人 *2 と、「むちの柄」騎兵隊 200人 *3 からなる小さな守備隊でボールドホームを守っていた。新ルナー寺院が破壊され参列者全員が褐色の竜に食…

カリル・スターブロウへの不信感

公王時代(とそれ以前)に、カリルが多くの部族指導者からいかに物議を醸し、不信感を持たれていたかということを、一部の人々には実感として理解しがたいようだ。 カリルに対する不信感は、スターブロウの反乱以前にさかのぼる。カリルは多くの部族指導者た…