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ボールドホーム

ボールドホーム

ボールドホームは他のグローランサの居住地よりもはるかに多様で国際的な都市である。“冒険者オーランスのカルトの若い未婚の戦士、各地からやってきた隊商や商人、ベテランのヒューマクト信徒の戦士、蛇を連れた大地信仰の女、刺青をした陽の天蓋寺院の男、斧の乙女、踊っている大地を揺るがすもの、 七母神の神秘家、ハジア狂い、詩人。ユールマル信徒、白い雄牛を崇拝するストーム・ブル信徒、窯を持つ陶芸家や赤い鍛冶 *1 、牛の女や騎獣遊牧民たち、騎馬する純粋な馬の民、ときにはエルフやトロウル、そしてドラゴニュートまでが登場する。音楽、歌、叫び声、そして様々な言語が飛び交い、交易語はサーター人と同じくらい一般的で、エスロリア語、プラックス語、新ペローリア語も常に耳にすることができる。そして聖王国やその他の国からの香辛料、プラックスの獣の鳴き声、香やハジア、ワイン、焼いた肉などのにおいが立ち込める。


ボールドホームのカルト集団の概数

カルト - おおよそのカルト信者数(1626年ころ)

  • オーランス - 1400人
  • アーナールダ - 1000人
  • マーラン・ゴア - 50人
  • バービスター・ゴア - 75人
  • チャラーナ・アローイ - 400人
  • ユールマル - 150人
  • イサリーズ - 750人
  • ランカー・マイ - 400人
  • ダーカ・ファール - 100人
  • ヒューマクト - 400人
  • 七母神 - 900人
  • ユーレーリア - 150人
  • グストブラン - 150人
  • アイリーサ - 150人
  • イェルマリオ - 150人
  • ストーム・ブル - 150人
  • アルドリア - 200人
  • アーガン・アーガー - 200人
  • カイガー・リートール(のみ) - 100人
  • モスタル - 不明
  • その他 - 325人


つまり、ボールドホームでは、オーランスとアーナールダは人口比で不足(それぞれ34%ではなく約20%)しているが、イサリーズはかなり過剰(3%ではなく11%以上)になっていることがわかる。*2

ポケット

ボールドホームのユニークな建築の中で、ポケットは私にとって最も魅力的なものだ。ドワーフが建築し、山の崖に深く刻まれたこの建物は、ペトラ*3 と『Skyrim』のマルカルスの外観を組み合わせたようなありえないもので *4 、私はそれは逆にボールドホームからインスピレーションを得たのではないかと考えている。崖の上には石畳の道が続いている。オーランスとサーターの寺院が道しるべとなっている。*5



ボールドホームのドワーフによって作られたポケットは、特に注目に値する。通常、東ポケット、西ポケット、頂上ポケットと呼ばれている。それぞれのポケットは崖の奥深くまで伸びており、テラスに分かれていて、各テラスにはいくつかの回廊がある。各回廊には、多くの家族が住んでおり、通常、ギルド、氏族、カルトの活動によって組織され、それに応じた名前がつけられている。これらには住居、工房、寺院、集会所などがあり、石の崖を削って作られ、いずれも上下水道が完備されている(下水道網に接続された個人用トイレもある)。


回廊では通常、大規模な共同飲食スペースや宴会場が設けられている。これらの施設には、倉庫、厨房、個室の食堂などがある。これらは通常、回廊の名前にちなんで、たとえば「骨の鍛冶の宴会用広間」などと呼ばれる。


各回廊には多数の「炉辺」がある *6 。これらは住居であり、家族が寝たり、織物をしたり、持ち物を保管したりする場所となる。炉辺は約15〜20メートル四方で、通常、いくつかの部屋に分けられている。炉辺の近くには、納骨部屋や、家の神を祀る部屋があるのが一般的だ。水路があり、その上に石造りの便所が設けられているものもある。火はドワーフの作った不思議な煙突で換気する。炉辺と炉辺のあいだは、いくつもの通路でつながっている。その結果、ハチの巣の迷路のような部屋ができあがった。


各回廊には、礼拝に使われる部屋が集まっている。そこには神々の像が彫られ、その多くは光持ち帰りし者たちと大地の女神の生命創造の力を示すために性交している。 それらは寺院と呼ばれるが、一般的にはその回廊の住人が主に信仰している神々を祀る社として機能している。


すべての回廊には、回廊の後ろに「火の間」がある。この部屋には窯や鍛冶屋があり、工房として使われている。また、この部屋には温水プールがあり、蒸気風呂があるところもある。火の間は、ドワーフが作った奇妙な煙突とトンネルによって換気され、常に微風が吹いている。


各回廊の一番奥には、モスタリの煙突やトンネルが集まる神聖な「風の社」がある。この部屋は、最下層のテラスから屋外へと続く通風孔となっている。 空気は、風のエレメンタルと精霊の助けを借りて、この通気孔を出たり入ったりしている。オーランスの娘たちを祀る "内なる吐息"と呼ばれる社があり、住人たちはポケットが住み続けられるように風の力を求める。ルナー占領期には、これらの社は“勝利者オーランスの隠れ寺院として使われ、ルナー禁止令にもかかわらず神への礼拝が行われていた。



(Well of Daliath より)



*1:聖堂を冶金する鍛冶、グストブラン信者

*2:ユールマル大杉ない?

*3: にるば (@nirvanaheim) / Twitter さんからの情報で、ヨルダンのペトラのことではないかとのご指摘。ありがとうございました。https://twitter.com/nirvanaheim/status/1566255881557508096?s=20&t=qOh4EMQWlFJTchJO7rInAw

*4:they are an impossible combination of the facades of Petra and Markarth (in Skyrim, which I suspect were inspired by Boldhome).

*5:下の地図のWP、EPと書かれているのが西ポケット、東ポケットの建物群

*6:オーランス人の家の単位 「炉辺」Hearth をそのまま使っているようだ