グローランサ備忘録

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ルナーの神々

Katrin Dirimによる、もう一つの *1 Work in Progress。これは様々なルナーの神々の関係を示している。知らない人にはちょっとした驚きがあり、鋭い人には様々な秘密がわかるのではないだろうか。



アーティスト、Katrin Dirim


Q: テクニカルな質問。グラマーは赤の皇帝の第一の霊感ですが(皇帝の娘のヤーラ・アラニス、ホン・イール、ジャ・イールと並んで描かれている)、赤の皇帝はグラマーの父親ではなく、夫なのでは?
A: 赤の皇帝はグラマーの夫ではない。グラマーは赤の皇帝によって世に明らかにされた、「月の息子の第一の霊感」である。グラマーは赤の皇帝の創造物である。そして詩人たちから娘、妻、恋人などと賞賛されている。なお、彼女の母親の名がないことに留意せよ!

スペースの都合で、ジャ・イールがホン・イールの子孫かつ赤の皇帝の子 *2 という素晴らしい部分を削らなければならなかった。


Q: 「赤の女神はイェルムの娘」だと主張するんですか? 
A: 主張? そんなの当たり前だろう! なぜ「主張」などと言うのだろう?


Q: 武器から落ちる血の量が違うのは、何か意味があるのでしょうか? 
A: ルナーの宗教では、確かに多くの流血が起こっている。ティーロ・ノーリの生贄やゴゴーマとの関係、ヤーラ・アラニス、ホン・イールなど、血の生贄は宗教に組み込まれてると言えるかもしれない。ルナーの宗教は、多くの人間の生贄を必要とするのだ。
また、私たちが大好きなローマやメソポタミアの神殿とは違って、このような様子の神殿もある。


出典:ウィキメディア・コモンズ


Q: イサリーズは赤の女神の神殿と関係があるだろうか? オーランス神族とは緊張関係にある?
A: イサリーズはオーランスとエティリーズ両方と友好関係であり、七母神に対しては中立的な立場である。一般的にイサリーズは、混沌を除くすべての存在に友好的。
しかし、ここで重要なのは、エティリーズがイサリーズの娘であることを皆が認識していることだ。それが何を意味するかは議論の余地があるが、その関連性を疑う者はいない。


Q: RQGでは、ナーザ *3 。やゲーラ *4 のような「古代の月の女神」は登場するのでしょうか?
A: ゲーラやナーザは、カルトというより名前だ。カルトを持つ実体の神々はこのページにある通りだ。
たしかにナーザやゲーラには小さなカルトがあり、ほとんどのルナー人は彼女らが赤の女神の前世の姿であると考えている。ナーザもゲーラもゴゴーマと赤の女神、そして他の月の神々と結びついている。しかし、これらのカルトは非常に小規模である。
ディーゾーラはゲーラをのカルトほとんど吸収してしまった。ゴゴーマもゲーラよりはるかに知られている。ゲーラは、ダンファイヴ・ザーロンとも明らかに結びついている。しかし、これらのカルトは、今やゲーラよりもはるかに大きく、重要な存在になっている。*5


私は、メイズ、ナイトライト、トワイライト *6 がルナー神族の一員であることを視覚的に示すことができたことが、何より嬉しいと思う。そして、七母神がルナーの秘密への入り口であることを視覚的に表現している。


また、ここで紹介したカルトたちは、ついに『Cults of Glorantha』に公式のフル・ライトアップが収録されることになることも覚えておいてほしい。


(Lunar Deities – The Well of Daliath より)


*1:他のシリーズもあります

*2:Jar-eel’s descent from Hon-eel and then looping back to the Red Emperor

*3:神代の月の女神で、古代ペローリアで信仰されていた下弦三日月の女神

*4:神代の月の女神で、苦痛による解放の女神

*5:つまり、ヒーローウォーズや HeroQuest の扱いとは違い、RQGでは古代の月の女神たちを実在のカルトとしては扱わないということだろう。

*6:いずれもホン・イールがヒーロークエストで産んだ子ら