グローランサ備忘録

グローランサ関係の小ネタ記事の保管場所

ボールドホーム 青銅職人ギルド

ボールドホームの青銅職人ギルドは、銅を錫(どちらも主にエスロリアやターシュから隊商で運ばれてくる)を合金にして窯で精錬し、青銅を溶かして鋳型に流し込む作業をおこなっている。鋳造された青銅器は、磨き、研ぎ、接合、装飾などの仕上げが行われる。銅や錫のインゴットは他から輸入するため、スラグの発生は比較的少ない。ギルドのメンバーになるには、ギルドの守護神の平信者となるのと同じように、ギルドへの忠誠を誓い、ギルドの共同基金に毎年「寄付」をする必要がある。ギルドはその見返りとして、メンバーを保護し、生活を向上させる。

場所

青銅職人ギルドの館は、ボールドホーム市の、西ポケットの真鍮通りにある。

人数

青銅職人ギルドには75人の正式な入信者と、75人の見習いがいる。ギルドには5人の司祭がおり、彼らはギルドのマスターとして働いている。

魔術

ギルドの館は、骨細工師グストブランの小神殿である。司祭は精霊魔法の呪文を教え、グストブランのルーン魔術にアクセスできるようにする。また、ギルドに仕える炎のエレメンタルと、神聖なアーティファクトである神の骨を数本所有している。

軍備

ギルドはメンバーを守るために30人のフルタイムの守備兵を雇っている。これらの守備兵は青銅製の鎧と武器でよく装備している。

知識

ギルドの書家は、1世紀以上にわたるギルドのメンバーや、隊商、鉱山労働者、傭兵団、カルトとの書簡のやりとり、また財務記録などを保管している。

ギルドはボールドホームの青銅細工を独占しており、所有する館や工房の家賃を徴収し、銅や錫を産出する鉱山を所有している。これらを総合すると、ほとんどの氏族を凌駕するほどの富を持つ。

法的・政治的な力

青銅職人ギルドは、ボールドホーム市で大きな影響力を持っている。ギルドのメンバーは市民であり、市評議会に参加している。

社会的な力

青銅職人ギルドはメンバー向けに毎季の儀式を行っており、陶器職人ギルドと共に毎年嵐の季のオーランス聖日の後に祭りを主催している。

経済

この組合は実際にはかなり小さく、メンバーである鍛冶屋は500人をはるかに下回るが、顧客基盤が大きいため平均的な規模の組合としてカウントされる。基本的には200ホイール *1 の余剰金がある(ギルドの職人の生活費は経費になっていないことに注意)。ギルドは多くの傭兵団やカルトと貿易協定を結んでおり、所有する多くの鍛冶場やメンバーの住居から家賃を徴収している。また、ギルドが依存する金属を産出する鉱山の多くも所有している。これらは3つはリソースとして扱い、それにより年間350ホイール *2 の収入がある。


魔術にかかる経費は、小寺院として50ホイール。小寺院は2人の侍祭 *3 、2人の司祭、1人の大司祭を雇っている。大司祭はギルドの長であり、さらに10ホイール *4 の支援を受けている。寺院の敷地を守るために30人の守備兵(120ホイール *5 )を雇い、会計を処理するために10人の書家(50ホイール *6 )を雇っている。最後に、毎年50ホイールを、パーティー、贈り物、市の役人への寄付により影響力を買うために使っている。合計で280ホイール *7 の出費となる。

支出後の残り70ホイール *8 は、銅や錫の追加購入に充てたり、貯金して緊急時の費用に充てたりする。


(Well of Daliath より)



*1:4000ルナー

*2:7000ルナー

*3:God-talker。侍祭じゃないんだけどルール的には侍祭相当なので仮にこう訳しておく

*4:200ルナー

*5:2400ルナー

*6:1000ルナー

*7:5600ルナー

*8:1400ルナー