"カルト "としてのマルキオン教
ゲームのなかのマルキオン教を考えるにあたって、まずは「カルト」としてのマルキオン教とはどういうものかを考えることから始めるべきかもしれない。つまり、見えざる神への礼拝で何が行われているのか、誰がそれを主宰しているのか、などについてである。
マルキオン教のほとんどの宗派は「“司祭”カースト」を想定しており、しばしば世襲されるか、有望な若者から選ばれ魔道の使い方を訓練される。これらの "司祭 "は通常、見えざる神の入信者であり、それ以外の何者でもない。多くの職務の中で、彼らは見えざる神への礼拝を監督する。
見えざる神に魔力ポイントが捧げられ、礼拝者は自分の犠牲が受け入れられたという満足感を得る。一部の宗派では、“司祭”が魔力ポイントを異界に貯めたり、祝福（魔道）の呪文に使ったりと、その一部を利用する術を持つものもある。
共同体一般の人々がどのような魔術を得るかというと、それは見えざる神の由来ではない。いくつかの宗派（ロカール主義やフレストル主義）では、司祭以外のメンバーは、通常、職業やカーストに適した、司祭が承認したルーンカルトや精霊カルトに所属することができる。他の宗派（暗黒異端派など）では、司祭以外のメンバーが何をしようと、定期的に礼拝に現れさえすれば――そして「恐怖の諸公」 *1 のような積極的に混沌的な存在を崇拝しなければ――ほとんど関与を受けない。一般に、ほとんどの宗派は、そのような魔術は "司祭 "の魔道より劣っていると考えている。
我々はこれをブリソス人のレンズを通して想像しがちであるが、これは宗派によりかなり異なっている。例えば都市国家トートゥンでは、支配者は「低き歓喜の誇り高き王女」であり、"国教 "は暗黒異端派（ほとんどは「アーカットの明らかなる再来」）である。都市国家は世襲制の司祭に金を払い、見えざる神への儀式を行い、大公妃の利益のために呪文を唱え、その他彼らが適切と考えることを行っている。
一方、全市民はこれらの儀式に参加するが、そののち個人の精神的な向上のために個々の神を礼拝する。アーナールダ、光持ち帰りし者たち、ヒューマクト、アーガン・アーガー、セーフェルストラ *2 、ラリア *3 、なんでもいい。
そして、地元の暗黒異端派の儀式に参加せず、ロカール派の儀式に従って礼拝する非市民（代々トートゥンに住んでいる場合もある）、あるいは見えざる神を認めずに神を崇拝する人々もいる。それはおそらく人口の40％以上にもなる。
私はこのメモで「“司祭”カースト」という言葉を使っている。しかし、ヘブライ語の「司祭」が昔のコハニムの神権を指すように、セシュネラ人は「ザブール階級」と言うのだろう。私は「魔術師」よりも「ザブール階級」を使う方が好きなのだ。
ロカール主義は、フレストル以前のマルキオン教のルーツに戻ろうとする自意識的な試みであるから、使われる言葉は「ザブーリ」で間違いなかろう。
現在、アロラニートやソグ・シティにはブリソス派の強大な代表（そのうち何人かは何世紀にもわたって存続し続けている）がいることは認める。しかし、彼らはあなた *4 を、自分たちの堕落し安っぽい模倣だとみなしている。
マルキオン教徒のカーストの多くは、この「“司祭”カースト」をブリソス人にちなんで「ザブール階級」と呼んでおり、私も一般的にはその命名法に従っているが、他の用語もたくさんあるのかもしれない。
なお、「見えざる神」はルーン呪文を提供しない。
これらの儀式は、しばしばヴェーダ・ヒンドゥー教における司祭のシュラウタの儀式と儀式に類似しているのかもしれない。大きく、高価で、神々の時代からの古文書に従っている。支配者がこれらを後援し、ザブール階級がそれを行い、利用可能な魔力ポイントを用いて大きな呪文を唱える。
残りの人々は自分たちにとって有用な民間宗教を実践する。
Q： では、マルキオン教徒が見えざる神を礼拝することで、神界に入ることができるということですか？
A： すべての礼拝儀式は、神々の時代、精霊界、その他何であれ――への道を開くものである。すべての礼拝は、少なくとも英雄界への控えの間だ。
Q： マルキオン教徒はその POW を何に使うのですか？
A： 見えざる神に1点だけ、接続のために。その後は、その宗派で許されているどんなカルトにでも使ってもよい。
Q： 彼らにはワイターがいますか？
A： 大きな守護精霊や場の精霊としての役割を果たすものがいるかということであれば、もちろんイエス。ただし“ワイター”などという言葉にこだわってはいけない。 *5
(Malkionism as a “Cult” – The Well of Daliath より）
