グローランサ備忘録

グローランサ関係の小ネタ記事の保管場所

世界設定

グローランサの「第四期」について

これはグローランサの「第四期」を打ち砕くことを意図しているわけではありませんが、私たちの『グローランサ年代記』の資料について少し見てみましょう。私はこの本を編集し、改訂版ではグレッグと一緒に仕事をしているので、解読の輪を持っています(そし…

マルキオン教徒について考える際の注意点をいくつか

特定の好き嫌い マルキオン教徒は一般的には神々に不信感を抱いている。マルキオン教は祖先崇拝の流れが強く *1 、マルキオン教徒は祖先を神々を凌ぐほどの力を持たせたり、あるいは神々を単なる超人的な英雄や国をまたぐ祖霊 *2 に貶めたりしてきた。神々へ…

マルキオン教の魔道について

マルキオン教徒は、「ルーン」(蛮族からは神として崇拝されている)を創造した見えざる神を尊崇する。ルーンが他のルーンと組み合わされて、より小さなルーンが創造された。これらの小さな創造物のひとつである建国者マルキオンは、見えざる神の法則を人間…

アーカット主義

初期のマルキオン教は、犠牲を捧げる儀式、魔道のテクニックや呪文、律法上の戒律、哲学的な思索などから構成されていたと考えられている。後にフレストル主義は初期マルキオン教の合理主義や哲学的要素を維持しつつ、新しい哲学的な流派を発展させた。その…

魔道

では、魔道についてお話しよう。まず明らかなのは、「他の魔術システムとは大きく異なる」ということだ。精霊魔術では、あなたが意識を集中する(焦点具を通して)方法を知っている精霊がいる。そしてそれはその精霊ができる範囲で効果を発揮する(剣を鋭く…

魔道のRQG実装計画

私は魔道実装についてたくさん計画している。しかし、魔道がランカー・マイやイリピー・オントールの遊び道具以上のものになるまで *1 は、一連の「汎用」魔道呪文 *2 をリリースする意味はないと考えている。 魔道は知的で魔術的な活動である。魔道士にとっ…

"カルト "としてのマルキオン教

ゲームのなかのマルキオン教を考えるにあたって、まずは「カルト」としてのマルキオン教とはどういうものかを考えることから始めるべきかもしれない。つまり、見えざる神への礼拝で何が行われているのか、誰がそれを主宰しているのか、などについてである。 …

混沌とグローランサの恐怖について

非混沌カルトと混沌カルト どのようなカルトが混沌に対してあまり反感を持っていないのだろうか(さらに言えば、混沌を「悪」や本質的に「間違ったもの」ではなく、単に世界全体の一部として見ているのだろうか)? 「混沌」のルーンを持つカルト(赤の女神…

1625年・聖祝期

「光持ち帰りし者たちの探索」の準備の一環として放出された魔術エネルギーのため(そしておそらく「真竜の目覚め」によって真のドラゴンが目覚めたため)、1625年の聖祝期のあいだ、サーターの大部分は英雄界にあったと言えるだろう。カリルたちが "西方行 …

カリルと「悪い雨」:光持ち帰りし者たちの探索の失敗

光持ち帰りし者たちの探索では、儀式をヒーロークエストに昇華するため、参加者全員によって「悪い雨」が召喚される*1。 悪い雨とは、オーランスの「シャドウ」のことで、オーランスの中にある、近親相姦、殺人、無謀な破壊などの陰鬱で抑圧された闇、そして…

結婚について

一般に、結婚に関する法的・魔法的な枠組みは、関係するカルトによって推進される。つまり、オーランス人の大半については、アーナールダが結婚の枠組みを定めるている。それは女性を中心に据え、一年単位の婚姻制度を作り、夫と妻(およびその親族)が互い…

ルナー帝国における混沌の諸相

赤の女神は、多くのルナーカルト、とりわけ自身のカルトの入信者や、七母神の高位の女祭に《混沌の加護》を与えている(ダンファイヴ・ザーロンの入信者、ディーゾーラの女祭、フワーレン・ダールシッパのルーン王、ヤーナファル・タールニルズおよびヤーラ…

氏族制度について

氏族への参加 どの氏族も、その起源をたどると、氏族を形成した共通の創設時の出来事や 精霊、その他の出来事にゆき着きますが、部外者が氏族に加わることもままあるし、実際よくあることです。多くの氏族は、その最初の創設と生物学的な血縁関係を持つメン…

第二期の啓発に関する覚書き

ラリオスとセシュネラ 450年、アーカットはドラストールから凱旋し、ラリオス(実際はフォーノアー地方)に帰還した。そこで彼は、500年に神格化されるまで、農耕と教育という簡素で禁欲的な生活を送った。その後、彼の弟子たちはラリオスを支配し、他の者が…

聖なる金輪貨か、穴あき金輪貨か?

「二人の伯爵」の時代、新パヴィスでは奇妙な貨幣の改鋳が行われた。亡命中のベルヴァーニ伯爵は、陽の天蓋を追われた後、対抗して新パヴィスの太陽街に宮廷を設立した。そこで彼は太陽領への帰還を目論んでいた。 さまざまな大騒動の末にルナーによるプラッ…

サーターの通貨

サーター王朝の時代、公王は貿易に使用するために「ソブリン」または「ギルダー」と呼ばれる銀貨を鋳造した。これはルナー帝国で使われていた銀貨(ルナー「L」と呼ばれる)を模したもので、重量や銀の含有量が同じであり、その結果、価値も同じであった。…

サーターの部族集会について

「King of Dragon Pass」や「Thunder Rebels」では、サーター人の部族集会は、小さな町の市議会のような、ごくありふれたイベントとして紹介さ れていました。しかし、実はサーター人の部族集会と民兵の招集にはほとんど違いがないのです。 民兵としての奉仕…

光持ち帰りし者たちの宗教

第一期において、光持ち帰りし者たちの宗教は、その故地であるドラゴン・パスからジェナーテラの大部分に広がっていった。これらの地域では、7柱の光持ち帰りし者たちとその仲間たち(アーナールダ、ストーム・ブル、マスターコスなど)、その友好神(ヒュー…

ドラゴン・パスの貿易の規模

絹はルナー・ハートランド、ルナー・ターシュ、ボールドホームの上流階級の間で見られ、ノチェット市、ライゴス市、カーシー市ではごく普通に見られる。ルナー帝国が後期ローマ帝国とほぼ同レベルの絹を手に入れられると仮定すると、年間5、6トンの絹が必要…

キトリ族

キトリは約6000人。3000人が人間で、1000人がダーク・トロウル、2000人がトロウルキンだとしよう。トロウルの森はかなり広く、400平方キロメートル以上の広さがある。昆虫を食べたり、トロウルの森で狩りや採集をしたり、地元の人間を襲ったり、そして何より…

ヒョルトランドの歴史:第三期

これはグレッグと私(訳注:ジェフ・リチャード)が何年か前に描いた一連の地図で、ベリンター到来から現在までのヒョルトランドの変遷を視覚化したものです。 この一連の地図から明らかなことは、ヴォルサクシ人とヴァンダーランドがサーターと多くの結びつ…

ケタエラの歴史:第三期

ドラゴンキル戦争の後、一なる老翁は“脳味噌喰らい”カジャク・アブと魔法の勝負をして自らがトロウルであることを示し、ドラゴン・パスの支配権をダゴーリ・インカースの指導者たちと共有することになった。これによりドラゴン・パスで最初のトロウル内戦が…

第三期が初めのジェナーテラはまさに暗黒時代であった

第三期が初めのジェナーテラは、まさに暗黒時代であった。海洋の大閉鎖からドラゴンキル戦争までのあいだ、交易(ひいては都市文明)は、ほとんどないと言ってよかった。ただラリオス地方と聖王国は、エスロリアからセイフェルスター、タニソールへと続く一…

ケタエラの歴史:第二期

それから5世紀にわたり、世界が変化する中でも影の国は政治体として存在しつづけた。ウェアタグ人は、中部海洋帝国のジルステラ人の司祭魔術師たちによって海から追い出された。ドラゴン・パスではワームの友邦帝国が形成された。これらの組織はいずれも、ヒ…

ケタエラの歴史:第一期

ケタエラは、現在聖王国と呼ばれている地域の古名である。この地は、この地方から来たが西方へ旅立ったエントルの妻でありエントル人の母である女神ケタにちなんで名づけられた。この地域の創造には、多くの神話がある。鏡の海、エゼル、足跡、嵐の山脈、黒…

聖王国では2つの世界が重なりあっている

聖王国では2つの世界が重なりあっている。ひとつは、定命の多くの種族や部族が暮らす、俗世の世界。ここは豊かで強力な土地であり、最も強力な軍隊や艦隊の侵略をも退けることができる。もうひとつは、不死の神々の魔法の世界である。両者は密接な関係にあり…

神王ベリンター

ベリンターは賢明かつ慈悲深い存在であり、罪のない人々を恨まず、鋭敏な頭脳でリソースを集結させた。ベリンターの評議会では、議席の1つをトロウルが占め(ときに女王種トロウル、ときにダーク・トロウル)、その他の議席はオーランス人、アーナルダ人、カ…

エスロリア女王の系譜

1. ブルヴァラ(在位:1461年〜1510年)。大女王、大王、女王の母などと呼ばれたブルヴァラは、第二期以降のエスロリアの偉大な女王である。彼女は1441年にノリネル家の子として生まれた。15人の男性と結婚し、一時は5人の夫を持ったこともある。23人の子供…

エスロリア料理

余談ですが、エスロリア、カラドラランド、忘却群島(エスヴラール)、マニリアの大部分では、オリーブを栽培できる条件が整っていることを指摘しておきましょう。 また、エスロリア・カラドランドでは、ブドウ、オリーブに加え、レモンやオレンジを栽培する…

アーナールデラ

エスロリアは(サーターやパヴィスとは異なり)古えの地であることを忘れてはならない。エスロリアには、「曙」のむかしから定住し、文明を築いてきた、一貫した歴史がある。その古代の日常的な歴史はほとんど無意味で、おそらくアーナールデラと銀の時代の…