グローランサ備忘録

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1625年・聖祝期

「光持ち帰りし者たちの探索」の準備の一環として放出された魔術エネルギーのため(そしておそらく「真竜の目覚め」によって真のドラゴンが目覚めたため)、1625年の聖祝期のあいだ、サーターの大部分は英雄界にあったと言えるだろう。カリルたちが "西方行 "や " 冥界下り "をしているあいだ、サータ王国には神域*1 が出現していた。多くの人々が「天空の合戦」、「燃える足跡」、「行進する木々」、「夜狼」、「黒喰らい」*2 を見たと報告した。また、ザ・ストリームが死体で埋め尽くされたり、三羽の群れ*3 のような奇妙なものを見たという人もいた。ある者は、世界の果てにいる自分を発見したとさえ言った。


このような現象は、英雄戦争では魔術エネルギーが大量に放出されたことにより、ますます頻繁に起こるようになる。


カリルの「光持ち帰りし者たちの探索」の中に、ジャ・イールが "近界 "*4 を利用して予期せぬかたちで姿を現したと考えられている。もしそれが本当なら、彼女の力と神話的な才能に対する見事な賞賛となる――同時に複数の場所に現れることは神の証だからだ。“ルーンの友”トスティ*5 はのちに、ジャー・イールが幽体離脱し、英雄界に入り、儀式に現れてから肉体を顕現させたのではないかと推測している。しかし、そのような魔法は神の御業であり、おそらくそういった反論は、ジャー・イールが単に赤の女神の化身だと言うよりも恐ろしいことだろう。


ジャ・イールは非常に危険な道を進み、さらに危険な関係を受け入れようとしたため、オーランス人は驚きを隠せなかった。人間に彼女のようなことがやってのけられるとは想像もつかなかったのだ。


以上、シナリオネタを提供するため、これを投稿した(これらは『サーター・ブック』ではるかに詳細に紹介される予定である)。1625年の聖祝期には、冒険者たちに「天空での合戦」を見てもらうことができる――あるいは、それに参加することも。または、幽閉された神や壊れた神に会うかもしれないし、木々の行進を目撃したりするかもしれない。冒険者たちは、その体験から何か新しい魔法を手に入れるかもしれない。そして、もっと神話の世界を探検してみたいと思うようになるかもしれない。



*1:Divine Realm

*2:Black Eater

*3:Three Feathered Rivals。ワタリガラス、太陽鷹、雷鳥の三羽の精霊

*4:Proximate Realm。よくわからないが、英雄界の現世に近いところだろうか?

*5:アーグラスの仲間衆の一人。神知者。