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聖王国では2つの世界が重なりあっている

聖王国では2つの世界が重なりあっている。ひとつは、定命の多くの種族や部族が暮らす、俗世の世界。ここは豊かで強力な土地であり、最も強力な軍隊や艦隊の侵略をも退けることができる。もうひとつは、不死の神々の魔法の世界である。両者は密接な関係にあり、神話や伝説の神々、英雄、悪魔、大国の隊列は、物質界の殻の下に隠れるように隠され横たわっている。聖王国は不思議の国であり、奇跡がよく知られ、安らぎが豊富にある場所である。神々や低俗な精霊たちが、肉体の存在を短期間でも味わいたいと願うときに訪れる場所であり、賢明な聖人や愚かな巡礼者たちが不死の力を短期間でも味わいたいと願う場所である。そして、陸・海・空の融合したその場所で、ベリンターは静かで神聖な調和を保ちながら統治している。


しかし、それは常にかくのごとくでなかった。


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前スレッドで明らかになったように、運命と死の支配者大会は、ベリンターがおこなう彼の「影」との闘いの探索的ヒーロークエストによって創られた可能性を充電する役割を果たし、つねに聖王国の魔法の可能性を保っていたのである。


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ルナーのヒーロークエストによる大会の混乱で攪拌は続いたが、1625年、神々のエネルギーの波動はドラゴン・パスを含む方向へと変化、拡大した。1625年の「光持ち帰りし者の小探索」(Short Lightbringers Quest)では、サーター全域で2つの領域が重なり合い、あたかも「大会」が開催されているかのようだった。