グローランサ備忘録

グローランサ関係の小ネタ記事の保管場所

ダラ・ハーパの都市生活

ルナー中心部の都市部では、自分たちは神の法に従って生活し、偉大な精神的発展を遂げることができる最も完璧な人類社会であると考えられている。人民は完璧な人々 - イェルム・カルトの構成員、すなわち美徳と正義をもち、精神的な汚染を避け、生まれながらにして与えられた役割の制約の中で行動を義務づけられた人々によって統治されている。


ダラ・ハーパ人(これらの都市に住む人々の総称)は、男性と女性の役割を注意深く規定している。彼らの社会は強い家父長制で、男性は女性と結婚して子供を産むことを期待されている。女性は、夫に従順な妻であり、子供を育てる母親であることが求められる。大地は輝かしい太陽によって祝福され、生命を吹き込まれるのであるから、男性は妻を守り、大切にし、愛することが求められるのである。それに反する行為は極度の精神的汚染とみなされる。


ダラ・ハーパ人は自制心を重んじる。男性も女性も、セックスは婚姻関係の中か、ユレーリアの儀式の中だけに限られる。貞操観念は、より高位の精神的発展にいたる前提条件と考えられている。ダーゼイターは、(ルナーの啓発以外では)可能な限り最高の精神的到達の機会であるが、その代償として、日常社会からの完全な隠棲が求められる。


服装はこれを反映している。ダラ・ハーパ人は裸体を恥ずべきものと考えている。結婚の床やユレーリア神殿など、特定の儀式の場以外では、「貞節の下帯」を脱ぐことはない。善良な人々は、常に靴やサンダルを履き、裸足で歩かない。


ルナーの道が代替手段を提供しており、ルナーのカルトの中では女性も男性と同等の権利がある。イェルムの指導者とはすなわちルナー人であるので、ルナーの道が伝統的なダラ・ハーパの家父長制を大幅に緩和していることになる。イェルム、デンダーラ、ポーレリスなどの伝統的なカルトは赤き女神を天界の位階のなかに受け入れ、太陽のパンテオンの中で女神を認めている。


ダラ・ハーパはドラゴン・パスや聖王国ほど多文化ではない。ほとんどの人が少なくともルナー・カルトの平信者であり、新ペローリア語を母国語としている。外国人はほとんどが商人や奴隷で、たまに属領や西域から来た人もいる。

f:id:mallion:20210919200644j:plain