グローランサ備忘録

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海洋交易について

聖王国からパマールテラまでは約4250キロメートルだが、多くの船乗りは帰郷洋を時計回りに就航し、数日の差はあれ、約3週間でマスロに到着する。


ヨーロッパ大陸からカリブ海や北米へ大西洋を横断するのに比べれば、その距離は格段に近い。しかし、このような旅は、簡単でも日常的でもない。海洋の大閉鎖は40年余り前に克服されたばかりである。コロンブスカリブ海への初航海は1492年、その40年後にピサロがクスコを略奪しているが、ジェナーテラの探検家や商人たちはパマールテラの文明に対して、軍事的、技術的、魔法的に大きな優位性を享受しているわけでもない。征服というより、商人の拠点を得ているというのが一般的だ。また、海賊行為は大きな懸念事項であり、狼の海賊は今や武力で国土を奪うことができるほど大きくかつ強力になっている。


ノチェット、ハンドラ、ノロスウォル、ドサカヨのような場所では、パマールテラ(および他の海外の土地)との貿易は生活の重要な部分であり、異国のファッション、スパイス、その他の贅沢品は(高価ではあるが)知られており、容易に手に入るだろう。ノチェットはそのような貿易を一世代以上続けており、他のジェナーテラの大きな港もキャッチアップしてきている。


ボールドホームやファーゼストでは、そのような貿易は稀であり、より散発的であるが、存在はする。イサリーズのキャラバンは、海外の商品をドラゴン・パスを越えてルナー帝国に運び、莫大な利益を得ている。ルナー・ハートランドでは、パマールテラは遠い想像上のおとぎ話である。